早崎潮流発電実証実験の成果について

早崎潮流発電推進研究会は、2023年度事業として日本財団の支援をいただき、2023年11月25日~12月17日、長崎県南島原市口之津沖の早崎瀬戸において潮流発電の実証実験を行いました。

可変ピッチ式垂直タービンの浮体式による実海域での実証実験については、日本初は勿論のこと世界でも類例を見ないものです。

約1.5m/s以下の潮流が大宗を占める我が国の海域において、低速潮流で長時間回る水車を開発することが重要であるところであり、今般可変ピッチ機能付き垂直軸ダリウス型タービンにより、0.7m/sで始動し2m/s超の流速域にいたるまで対応可能であることが実海域で実証されたことは、潮流発電の実用技術の開発として成果をあげることが出来ました。

 特に新たに開発した可変ピッチ機構は、今後さらに改良できる余地が大きく、高トルクとギアの組み合わせで高効率なモデル開発が期待され、さらに潮力のほかに風力への適用可能性が期待されます。


この事業は日本財団の支援により実施しています