「実験結果 発表会 @東京」開催報告

2024年2月7日、東京都港区の赤坂インターシティAIR8階 商船三井フロアーにおいて、早崎潮流発電 実証実験結果の発表会を開催しました。会場には、エネルギー関係者・海洋関係企業・NEDOなど、約40名と多くの方にご参加をいただきました。

開会にあたり、当研究会 代表理事の相川 武利が、研究会の紹介と概要説明を行い、実証実験の様子を収めたテレビ番組の視聴後、同研究会 理事の日本大学理工学部 居駒知樹教授が、今回の実証実験の報告を行いました。

実証実験の成果としては、以下のとおりです。


<実証実験の成果>
・ 実海域における係留浮体で、可変ピッチ垂直軸水車の潮流中の稼働を確認した ※国内初
・ 水車本体の重量低減や可変機構の変更により、水車性能を50%程度向上できたといえる結果を得た
 ※予測される水車効率や水車トルクの結果より
 ※低流速でも浅い可変ピッチ幅でパワーを得た(幅を大きくすればより低流速域で)
・日大として行なった新潟での試験との比較から、水車トルクにはまだまだ余裕があることが推察される
・より低流速域から高流速域での稼働と、稼働時間の延長による設備利用率向上


当研究会の今後の取り組みとしましては、可変機構の自動化および流速に対する可変幅の最適化、水車本体のアセンブル、水車特性(トルク、スラストなど)の高度な数値計算技術などの課題解決を図り、2028年を目処に商用化を目指しています。

この事業は日本財団の支援により実施しています